フォルダアクセスは、テーブル構造が同一の複数ファイルを単一の論理テーブルに組み合わせるのに便利な機能です。この機能を使用して毎月の売上情報の複数ファイルを取込みます。
1.データ準備
「Power BIでデータ構造が異なる複数ファイルの取込み」の「2.複数ファイルのデータ取込み」が完了していることとします。未だ対応されていない場合は、データ取込みをお願いします。下記のようにデータソースを配置し、Power BI DeskTopにデータ反映されていれば事前準備は完了です。
・データソースの配置
- データ
1-1.売上情報
毎月の売上情報2022年7月~2022年9月までを「1.データ準備」でデータソースを配置した同一フォルダに保存します。
- 売上情報_2022年7月.xlsx
- 売上情報_2022年8月.xlsx
- 売上情報_2022年9月.xlsx
2.複数ファイルのデータ取込み
フォルダアクセスを使用し複数ファイルを一括で取込みます。
2-1.データソースを取込み
Power BI DeskTopを起動し、メニューバーから「データを取得」をクリックします。
「詳細」をクリックします。
「フォルダー」を選択し「接続」クリックします。
「1.データ準備」でデータソースを配置した同一フォルダを選択し「OK」をクリックします。
「データの変換」をクリックします。
2-2.Power Query エディター起動
Power Query エディターが起動し、データソース一覧が表示されます。
マージするデータソースは、「売上情報.xlsx」「売上情報_2022年7月.xlsx」「売上情報_2022年8月.xlsx」「売上情報_2022年9月.xlsx」の4ファイルです。これ以外のデータソースは除外します。
2-3.Power Query エディターで修正
「メニューバー」から「行の削除」を選択し、「上位の行を削除」をクリックします。
1行目~3行目までの「取引先.xlsx」「取引先r担当者.xlsx」「商品.xlsx」は除外するため「行数」に3を入力し、「OK」をクリックします。
「売上情報.xlsx」、「売上情報_2022年7月.xlsx」~「売上情報_2022年9月.xlsx」が表示のみが表示されています。「Content」の「↓↓」をクリックしFileを結合します。
「Sheet1」を選択し「OK」をクリックします。
「売上情報.xlsx」、「売上情報_2022年7月.xlsx」~「売上情報_2022年9月.xlsx」のデータが「20221002」にマージされています。
2-4.Power Query エディターの変更を保存
「20221002」に2022年6月までの売上情報と2022年7月~2022年9月までの売上情報がマージされています。「売上情報」を削除し「20221002」を「売上情報」に名前を変更します。
「20221002」を選択し名前を「売上情報」に変更し「閉じて適用」をクリックします。
2-5.データ取込み確認
「ホーム」タブを選択し「データ」を選択し「売上情報」をクリックします。
「2022年7月.xlsx」~[2022年9月.xlsx]のデータが取り込まれ、既存の売上情報とマージされていることが確認できます。
3.レポートの確認
3-1.売上情報レポートの確認
新規にレポートを作成しておらず、「Power BIでデータ構造が異なる複数ファイルの取込み」の「3.レポートの作成]のままで表示しています。今回取込んだ2022年7月~9月の売上情報が反映されていることが確認できます。
4.まとめ
データ構造が同一の場合は、1ファイルづつデータ取込みしなくても複数ファイルを一括でデータ取込みできます。今回であれば、売上情報のデータ構造が同一のファイルを「取引先.xlsx」「取引先担当者.xlsx」「商品.xlsx」と分けてフォルダに保存すれば、より売上情報のデータ取込みがやり易くなります
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